溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2
「俺本気だよ?気付かなかった?」
「気付くわけ無いじゃない……」
「……麗ちゃんは、俺が初めて認めた女の子だよ」
最初は勿論、邪魔が入ったなって思った。
雅が連れてきたから追い出すことはしなかったけど、もし、万が一雅が騙されてて、雅を、俺達を狙ってるスパイか何かだったら、とそんな事ばかり考えていた。
だけど、そうじゃないって、気付いて。
誰にも癒すことのできなかった俺の心の傷を、あっという間に癒してくれて。
「魔法使いみたいだなって、思った」
簡単に俺の心を癒すから。侵すから、なにか魔法でも唱えたんじゃないかって。
でも、それじゃ嫌なんだ。
魔法使いに助けられて見守られてばかりなのは、嫌なんだ。
俺は──。
俺だけの、姫になって欲しい。