溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2
「魔法使いって、なにそれ、大袈裟……」
「大袈裟なんかじゃない。君に出会わなかったら、俺は今もつまらない人間のままだっただろうし」
……本当に、感謝してる。
俺以外だけじゃなくて、悠や仁斗の心を解してくれたことも。
「……好きだよ、麗ちゃん。なんとしてでも、君を手に入れたいくらい」
好きだよ。
もう一度そう言うと、麗ちゃんは何故か、困ったような、泣きそうな顔になった。
……予想外の、反応。
てっきり少しくらい、赤くなってくれるかなって思ったのに──。
泣きそうな顔が、少し気になった。
「……私、」
「返事はしなくていいから」
わかりきってる答えをわざわざ聞けるほど、俺も余裕は無い。
「ただ、俺が麗ちゃんを好きなんだってことを、知って欲しかっただけだから」
それで、あわよくば。