溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2
あわよくば、俺に揺れてくれたら──なんて、情けない願掛けまでしてみたりして。
「……わかった、ありがとう」
それは、何に対してのありがとうなのか。
告白してくれてありがとう?
それとも──。
深く追求するのは怖くて、俺もただ微笑みながら頷いた。
それからは言葉数も少なく、ケーキと珈琲を飲み終えたらすぐに店を出た。
勿論それから麗ちゃんの事を家まで送ったのだけど、その間も会話はそんなに無くて。
何か話しかけても、麗ちゃんは気のない返事をするばかり。
告白さらて気まずくなるような子じゃないはずだと思ったんだけど。
いや、気まずくなってるわけじゃないのか。
麗ちゃんはお店を出てからずっと険しい顔をしていて──何か、考え込んでいるような。
何を考え込んでいるのかわからずに、俺はそのまま麗ちゃんと別れた。