溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2
変わらねえよ: 悠side
「あれ、悠もう帰るの?」
いつものように資料室で過ごす放課後。
俺は最近、そこにはあまり入り浸っていない。
最近早いね、と言ったのは類で、時計はまだ午後5時を示していた。
「ん。まあな」
今日は家帰って飯作らねえと。
親父と和解した後でも、飯当番は俺と空。和解したからといって親父の忙しさが消えたわけでもないからな。
昨日と一昨日は空が作ってくれたから、今日は俺が作るって朝から決めてた。
冷蔵庫の中何があったっけなあ、と思考を巡らせながら立ち上がると、麗がトコトコと近寄ってきた。
「ねえ悠」
「な、なんだよ」