溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2
「ハッ、なんだよ類。そんなに麗と帰りてえの?」
類が麗のことを好きだなんて知らないであろう麗に、それを仄めかすような事を言ってやれば少しは慌てんだろ、と思ったのに。
類は、真っ直ぐに俺に向き直ると、不敵に笑った。
「そうだよ?」
「……は?」
あまりに予想と違う答えが返ってきて、思わず間抜けな声が出た。
そんな俺に追い討ちをかけるように、類は言葉を重ねる。
「好きな子と帰りたいって思うのは、普通でしょ?」
類がそう言った瞬間、ピクっと小さく麗の肩が跳ねて。
は?なに、まさか、類。
「俺、麗ちゃんに告白したんだ」
まるで俺の考えなんかお見通しだというように、そう言った。
「え、は、いつ?」
「ほんの三日前くらいだよ。知らなかったのは悠だけじゃない?」
クスッと笑った類は、麗の肩を抱き寄せる。