溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2
……それじゃ私がロボットかなにかみた
いじゃない。
「……姫なら、大丈夫」
『……麗なら、大丈夫』
不意に仁斗が"彼"と重なって、どうしよ
うもない切なさと焦燥感に襲われた。
「うおっ、姫?」
思わず仁斗に抱きつくと、ちょっと戸惑
ったような声を出す仁斗。
自分でもなんでこんなことしたのかわか
らない。
「……少しこのままで居させて……」
そう言うと、仁斗の腕が、背中に回って
私を優しく抱き締めた。
「仰せのままに、姫」
そして、十分くらいたった頃。
「よし姫、劇の練習でもしよっか」
「劇の練習……?」
いきなり、何を言い出すんだ仁斗は。