溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2





姫は仲間の欲目抜きにしても、すげー美
人だ。笑うとそこに幼さが加わって、す
げー可愛いし。姫の笑顔をみたら、誰だ
ってそう思う。



そんなイイ女が傍に居たら、抱きたくな
るのは男として自然の摂理だろ?



「……って、必死すぎだろ俺」



なんでこんな必死になって、自分を正当
化しようとしてんだよ。アホらし。



それから、一週間後。



放課後、いつもは和気あいあいとして、
穏やかな空気が流れているはずの資料室
が、どんよりと重たい空気を纏っていた




いつになく不機嫌そうに唇を引き結んで
る雅。

苛立ちを隠そうとせず、さっきから舌打
ちばかりしている悠。

珍しく、ムスッと拗ねたような、子供っ
ぽい表情を浮かべて、頬杖をついて、片
手でノートパソコンのキーボードを打っ
ている類。



そんな三人の空気に狼狽えてる春希。



そして放課後、いつもならここにいるは
ずの姫は、ここには居なかった。





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