溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2
するとそこには、冷たい眼差しを向ける
類が立っていた。
「ねえ仁斗、今、麗ちゃんに何したの」
──何、を。
俺は今、姫に何をした?
本能に流されて、俺は何を──。
やがて、自分がとんでもない事をしたの
に気付き、戸惑いが津波のように押し寄
せる。
「い、いや……」
「……寝込みを襲うのは感心しないけど
?」
「違っ……!」
言い訳しようとして、言葉を詰まらせる
。
違くなんか、ないだろ?
類の言う通りじゃんか。
無様に取り乱し、狼狽える俺が何を言っ
ても無駄だろう。
だけど。
「……あれ、仁斗、今日はピアスしてな
いんだ」