溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2
そう言うと、「えっ!」と驚いたような
、困ったような声が返ってきた。
「そ、それじゃ意味ないよ……?」
……ですよね。
うん。わかった。もう腹を括ろう。
どうせ、本番はこの格好で出なくちゃい
けないんだし。いつ出たって、変わらな
いもん。
……よし。
そっと布に手をかけて、ゆっくりと開け
る。
おずおずとそとに出ると、佐藤さんは呆
けたような表情をしていた。
「……やっぱり着替えてくる」
「ええぇ!?ちょ、ちょっと待って!」
なんだか居たたまれなくて、クルッと踵
を返すと、慌ててひき止められた。
「すっごく素敵!やっぱり美作さん、お
姫様役ピッタリだね……!」
フワッと嬉しそうに微笑む佐藤さん。