溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2
お世辞なんかいいのに。というか佐藤さ
んの方が絶対似合う。
「あ、ほら皆見惚れてるよ、美作さんに
!!」
そう言われて辺りを見回すと、クラスの
皆がこっちを見ていた。
……恥ずかしい。着替えたい。
「髪の毛は当日、アレンジさせてもらう
ね!こんな真っ直ぐで綺麗なのに、勿体
ないけど……」
「いや、そっちの方がそれっぽいし、お
願いするわ」
そう佐藤さんに微笑んだ時──。
「み・ま・さ・かーっ!!」
そんな怒鳴り声と共に、何かが私の前に
立ちはだかった。
怪訝そうに見ると、それは波多野さんだ
った。
眉と目を吊り上げて、私を睨み付けてる
。