溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2
波多野さんの後ろで、佐藤さんがビック
リしてるのがわかった。
「……なに?」
「しれっとしやがって~!私の夢乃を裏
切ったくせに~!!夢乃が友達になろう
っていってくれたのに、断ったんでしょ
!?」
もうネタは上がってんのよ!と私を指差
して、噛みつくような勢いでそう言って
くる波多野さん。
その後ろで佐藤さんが、「蕾ちゃん…!
」と恥ずかしそうに顔を赤らめてる。
「この夢乃が!友達居なくて可哀想なあ
んたの為に、友達になろうとしてくれた
んでしょーっ!!」
「ふぅん……同情って事?」
本当は同情とかそんなんじゃないってわ
かってたけど、そんな風に意地悪を言っ
てみる。
すると佐藤さんが、泣きそうな顔になっ
た。
「違っ……、違うよ!ど、同情なんかじ
ゃないよ……!」
波多野さんの前に出てきて、私の目を真
っ直ぐ見つめる佐藤さん。