溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2
そう言うと、大きく目を見開く佐藤さん
、もとい、夢乃。
「い、今、私のこと──」
「ずっと傷付けてばかりでごめんね。こ
れから仲良くしてくれる?」
そう微笑んで、そう言うと、夢乃は泣き
ながら、何度も頷いた。
そんな私達の様子を、クスッと笑いなが
ら見ている人影にも、気付かずに──。
「──あ、麗!」
その日、資料室に向かう途中。
廊下で不意にそう呼ばれて、私は振り返
った。
「枚田君」
「だから隆太でいいって。ガード固いな
~」
あはは、と苦笑いする枚田君。
「これからまた、あの資料室行くの?」
「ええ。そうしようと思ってるけど」
「ふーん。俺も行っていい?」
「え?」