溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2





そう言うと、大きく目を見開く佐藤さん
、もとい、夢乃。



「い、今、私のこと──」

「ずっと傷付けてばかりでごめんね。こ
れから仲良くしてくれる?」



そう微笑んで、そう言うと、夢乃は泣き
ながら、何度も頷いた。



そんな私達の様子を、クスッと笑いなが
ら見ている人影にも、気付かずに──。



「──あ、麗!」



その日、資料室に向かう途中。



廊下で不意にそう呼ばれて、私は振り返
った。



「枚田君」

「だから隆太でいいって。ガード固いな
~」



あはは、と苦笑いする枚田君。



「これからまた、あの資料室行くの?」

「ええ。そうしようと思ってるけど」

「ふーん。俺も行っていい?」

「え?」





< 53 / 170 >

この作品をシェア

pagetop