溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2
思わず聞き返すと、枚田君が「あ、違う
よ?」と苦笑いした。
「資料室の中にまで行くんじゃないよ?
それは流石の俺も怖いし~。そうじゃな
くて、資料室まで、麗と一緒に行きたい
なって思って」
「それは良いけど……どうして?何か、
用事でもあるの?」
「いや、ただ俺が、麗と話してたいだけ
だけどっ」
私と話してたいだけ……?
変なの。私と話してたって、楽しいこと
なんて無いに決まってるのに。
「そういえば、佐藤とか波多野とかと、
仲良くなったんだ?さっき、楽しそうに
してた」
「あ、うん……」
ちょっと照れくさくて俯くと、枚田君が
クスッと笑ったのがわかった。
「……あのさ、知ってる?」
「え?」
「この資料室がある階ってさ、使われて
ない空き教室が多いんだって」