溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2
そんな枚田君に、思わずゾワリと悪寒が
走った。
「ひ、枚田君……?」
「ああ、連れ込む、なんて言い回しが物
騒だったか。二人きりになるには、の方
が良いよな?」
ゆっくりと、私に近付いてくる枚田君。
枚田君がちかづいてくる分だけ後退する
のを繰り返していると──。
──トン……
「っ、!」
「ああ、もう壁際?」
これ以上逃げられないな、と枚田君が意
地悪く囁いた。
「そんなに逃げることないだろ?俺はた
だ、麗に告白しようとしてるだけなんだ
から」
「告白?悪いけど──……」
そう断ろうとした瞬間、顔の横に、ダン
ッ!と片手をつかれ、もう片方の手の指
先で、クイッと顎を持ち上げられた。