溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2
「断るっていうなら、人には言えないよ
うな恥ずかしい事、するけど」
「……っ、最低……!」
「こんな人気のない所に、ノコノコと男
についてくるのが悪いんだろ?」
ニヤリと笑う目の前の男に、吐き気がす
る。
「貴方がこんな男だなんて、思わなかっ
たわ」
「皆騙されやすすぎなんだよ。楽だぜ?
爽やか優等生を演じてると、色々と」
「ほんと最悪ね。悪いけど私、性格悪い
人と付き合うつもりないの。退いてくれ
る?」
枚田君を睨み付けながらそう言うと、枚
田君は不愉快そうに顔を歪めた。
「だからさ、あんたに拒否権ナイってい
ってんじゃん。俺と付き合うことの、何
が不満なわけ。皆から人気もあって、将
来有望な優等生だよ?」
「っそういうのが気に入らないのよ、こ
のナルシスト!」
「人間なんてのは自尊心の塊なんだよ。
周りだって俺達のこと、お似合いだって
言うさ。それにこんな美人と付き合えた
ら、俺のステータスも上がるし」
「まさかそれが目的……!?」