溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2
枚田君は意識を失っているのか、ウンと
もすんとも言わない。
「……姫、大丈夫?」
そして、ちょっと息切れしながらそう訊
いてきたのは、仁斗だった。
「じ、仁斗……」
「姫も、女の子一人で、男の所にノコノ
コついてっちゃ駄目だよ」
「あ、あの、仁──」
「その男は放っておけば良いから。……
じゃあ俺、先に行くわ」
「待っ──」
私の制止も聞かずに、すたすたと教室か
ら去っていってしまった仁斗。
そんな仁斗に、自分が最近感じてた違和
感は間違いじゃなかった事を知らされて
、胸が鈍く痛んだ。
やっぱり、避けられてる。
いつからか、なんてわからないし、全く
身に覚えもないけど、ここ最近、仁斗の
態度がどこかよそよそしいのは一目瞭然
だった。
さっきも、目も合わせてくれなかったし
。