溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2
漆黒の、その絶対的な煌めきを宿した瞳
を、見つけた。
雅、と思わず開きかけた唇を閉じる。
観客の人達は、王子様姿の雅に見惚れて
いるようで、皆、うっとりとしていた。
手首を雅に掴まれて、ゆっくりと引っ張
られる。
交わった視線の先で、雅は、ふ、と微笑
んだ。
そして、雅はふわりと私を抱き寄せると
──。
「……お前は誰にも渡さない」
私にしか聞こえない声で、そう囁いたの
だった。
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