溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2
君を愛してる:仁斗side
怖かったんだ。
誰かをもう一度愛することで、あんな風
に、死にたくなるような思いをするのは
。
俺は、"愛"に触れることに、臆病になっ
ていたんだろう。
俺の心は、あの日のまま、止まっていた
から──。
置き去りにされた俺の心を動かしたのは
、君だったんだ。
「──もう大丈夫だよ。あの男には、き
ちんと俺から話をつけておいたから」
ニッコリとしながら資料室に入ってきた
類。その笑顔の裏に、計り知れない暗さ
を隠しているのだと思うと、苦笑いが漏
れる。
あの男、というのは、勿論、枚田の事。
姫の事を襲おうとした、馬鹿な命知らず
野郎。
だけど類に絞られたなら、もう枚田は二
度と、姫に近付こうとはしないだろう。