溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2
"男"として、枚田が許せなかったんだろ
。
姫の事を、避けようと思ったわけじゃな
い。
だけど無意識に、姫と距離をとろうとす
る自分が居たのは認める。
だってあれ以上姫に近付いたら、きっと
もう歯止めが効かないと思った。
俺は欲望のまま、本能のままに、姫を喰
ってしまうだろうから。
小さな唇にキスして。
華奢な身体を抱き締めて。
姫と深くまで繋がりたいと、願ってしま
うから。
「……」
最低だな、俺。
もう恋なんて二度としねえ、なんてカッ
コつけてたくせに、あっさりと姫に心奪
われて。
しかも二度目の恋の相手は、自分の尊敬
する男の女。