溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2
凛としたその声は、これ以上の口答えは許さない、とでもいうかのように、どこか鋭利で。──やっぱりこいつには敵わない、と思い知らされる。
それに雅の言い分はごもっともだ。
姫の恋人は雅だ。雅以外に、適任なんて居ないだろう。
「……まあ、雅がそこまで言うなら仕方ないね」
類も諦めたのか、ふう、とため息を吐き出してから、残念そうにそう言った。
しかし類は、次の瞬間、その瞳をギラリと光らせて、射抜くかのように、雅に視線を見つけた。
「……だけど」