溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2
それは、雅が絶対的オーラを纏っているからだけじゃない。
俺達が、雅を大好きだから。
雅が、俺達を好きで居てくれるから。
俺達は、雅を尊敬してる。
悠なんかは、崇拝してるといってもいいほど、雅を好きだし、類だって口には出さないけど、雅には絶対的な信頼を置いている。
俺だってそうだ。
俺達は、雅にすごく助けてもらってる。だからこそ、雅には抗えない。そもそも、雅の好きなやつを好きになるなんて事は、本当はあってはならないことだろう。
それでも好きになってしまうくらい、姫に皆惹かれてる。だけど──。
雅との縁を切ってしまえるほどの覚悟は、俺達にはまだないんだ。
類は雅と切れる事になっても姫を奪うだなんて言ってるけど、実際そうなったら、悩むに決まってる。それほどの恩が、雅にはある。
類に倣うように、俺もステージへと目を向けた。