溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2
過去との決別:仁斗side
「今日から一ヶ月、教育実習生としてお世話になります、高梨遥(たかなしはるか)です」
──中二の春。ニカッとひまわりのような笑顔を浮かべた彼女に、俺は一目惚れをした。
初恋だった。
それから俺は、時間を見つけては、先生にアタックし続けていた。
先生の専攻は数学で、俺は一番数学が得意なくせに、わからないふりをして先生に訪ねにいったりもした。
「遥ちゃん、ここわかんないから教えてよ」
「もー、先生って呼びなさいって言ってるでしょ?」
遥ちゃん、と呼ぶと、ぷう、と頬を膨らましてそういう先生が可愛くて仕方なかった。