溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2
「はいはい、ごめんね遥ちゃん」
「もう!謝る気ないでしょ!」
「まあ細かいことは気にしないで頂戴よ」
「もー……」
先生と話してると、心が安らいだ。
癒された。
安心感があった。
ずっと傍にいたい。傍に居てほしい。──そう願ってた。
でもそこはやっぱり、教師と生徒。
先生はいつも俺が確信に触れようとすると、するりと猫のようにうまくはぐらかして、交わしてしまう。
あくまで皆平等なんだ、というように。
実際先生と仲良かったのは俺だけじゃない。──俺だけが特別なわけじゃないことくらい、わかってた。
放課後は、いつも先生が一人でいる数学準備室に向かった。
「せーんせ。……何か手伝おうか?」
「あれ、また来たの?」
「先生に会いたくて」