悪魔ニ花束ヲ
大事に被ってきた仮面が剥げてしまうのではないかと思うのです。それは、なんとなく駄目なんじゃないか、とか。ああ、なんであたしが。
「花見って馬鹿じゃないの⁉桜散ってるし、あんたの勘違いよ!あんた程度の女が一緒にいていいと思ってんの!?ちぃ様だって迷惑してるのよ、分からない?」
ハッとしたように荒げた声。つり上がった眉。
「確かにあなた達が灰原千景を囲んだ方が見映えは良いでしょうね。けれどお気になさらず。ワタクシ、空気、もしくは壁としてこの方と一緒に歩きますので」
言うべき事はさっさと告げてしまえ。ゆっくりとした口調でわかりやすく。喧嘩をする時に早口になったら駄目だ。感情の高ぶりを容易に見抜かれるから。それに、彼女達も王子の前で醜態はさらけ出したくない筈。
「あなた達は彼の気持ちを代弁してくれたのでしょうが、必要なら本人から伺います。問題ありますか?」
良いか、本当はあたしはこんな攻撃的なキャラじゃないぞ。
「花見って馬鹿じゃないの⁉桜散ってるし、あんたの勘違いよ!あんた程度の女が一緒にいていいと思ってんの!?ちぃ様だって迷惑してるのよ、分からない?」
ハッとしたように荒げた声。つり上がった眉。
「確かにあなた達が灰原千景を囲んだ方が見映えは良いでしょうね。けれどお気になさらず。ワタクシ、空気、もしくは壁としてこの方と一緒に歩きますので」
言うべき事はさっさと告げてしまえ。ゆっくりとした口調でわかりやすく。喧嘩をする時に早口になったら駄目だ。感情の高ぶりを容易に見抜かれるから。それに、彼女達も王子の前で醜態はさらけ出したくない筈。
「あなた達は彼の気持ちを代弁してくれたのでしょうが、必要なら本人から伺います。問題ありますか?」
良いか、本当はあたしはこんな攻撃的なキャラじゃないぞ。