彼女がいつも思っていた事…(とある物書きの独り言)
「ごはんはぁ?」

「いらな~い、ってか無理っ!」

急ピッチで進んだ着替えとは裏腹にのんびり口調のお母さんの声が、玄関へ急ぐ私の耳を掠めるように響いていた。

時間は8時10分で始業時間8時25分、猛ダッシュで走ったら約10分弱の登校、ごはんなんて食べる時間があるはずがない。

半ば掠め取るようにつまんだトーストを口にくわえながら靴を整え玄関を出た。
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