青春謳歌 After Story
「和輝さん、美味しくないですか?」
陽菜の声でハッと我に返って陽菜の顔を見る。
「それとも、楽しくないですか?」
ごめんなさいと謝る陽菜。
妙なことを考えていたせいで陽菜をこんな顔にさせてしまった。
余計なことは考えずに今は陽菜と二人の時間を楽しもう。
「すまない。少し考え事をしていただけだ。」
「本当ですか?」
「あぁ、それよりもここのケーキは美味しいな。」
「ですよね!?
和輝さんと来れて幸せです!!」
陽菜の笑顔が見れて俺も少し笑う。
この笑顔が俺は一番、好きだ。
なんというか癒される・・・・・・そんな感じだ。
特にケーキを食べている陽菜の笑顔はまた格別だ。
「このケーキも美味しいな。」
「はい、それは今の時期だけの期間限定品なんですよ。」
「陽菜は食べないのか?」
今日の陽菜はあまりケーキを食べていない。