青春謳歌 After Story
「ねぇ、陽菜ってさ・・・もう春原先輩とヤッた?」
「え?」
友華の質問に私の浮かれていた頭が停止する。
「え?じゃない!!陽菜は春原先輩とどこまでいったかって聞いてるの!?」
停止している私の頭に喝を入れるかのごとく友華は私に攻めてきた。
というか、こんな大学内でそんな話はしないでほしい。
そう心のどこかで思ってしまった私。
「ど、どこまでって・・・手を繋いでキ、キスをしただけだよ///」
恥ずかしくて顔を真っ赤にしながら小さな声で言うと友華の口から盛大な溜息が聞こえた。
え、何で?
意味が分からなくて?マークを浮かべていると友華は私の肩を掴んで真剣な顔をした。
「陽菜・・・今度の春原先輩の誕生日、春原先輩を誘惑しなさい!」
「・・・・・・・・・・・・えぇ~~~~~~~~~!?」
友華の言葉に私は最初は意味が分からなくて無反応だったけど徐々に理解してきて気づいた時には大声で叫んでいた。
「陽菜、五月蠅いよ!」
「え、あ・・・ごめんね。」
いつもとは立場が逆の私と友華。
で、でもいきなりそんなこと言われたら誰だってびっくりして叫んじゃうよね!?
というか誘惑なんて無理!
絶対に無理!!
そんなことを思いながら私は首を横に振って友華にアピールすると友華は私の反応をスルーして話始めた。