青春謳歌 After Story




「陽菜の下着を選んでるの。」

「ど、どうして?」




聞いてはいけない気がしたけど思わず聞く。




「どうしてって初めてするときは一番可愛い下着がいいでしょ?」




平然として言う友華に私は頭がくらくらした。


ちょっと待って・・・頭を整理しよう。



友華は今、私の下着を選んでいる。


その下着は初めてする時の為に・・・。

ということは、もう私と和輝さんがすることは決定事項。


整理して結びついた答えに私はどうやって切り抜けようかと思った。




「ゆ、友華・・・そういう行為は結婚してからでもいいんじゃないかな。ほ、ほら大事にしないといけないし、ね?」




慌てて言うと友華は私の顔を真剣に見た。


その顔に思わずゴクリと唾を飲み込んで構えてしまう。




「陽菜、事は深刻だよ。1年も付き合って求められないっていうのはどう考えてもおかしいと思う。陽菜はそういうこととか考えたりしないの?」

「考えたり・・・。」





友華の言葉に少しだけ考えたこともあった。


和輝さんになら私の初めてをあげてもいいかなって・・・。



でも、それは男の人にとったら面倒なことだとこの前知った。


そう聞くと、あげるあげないの問題ではなくて和輝さんに嫌われたくないという問題のほうが私にとっては重要になった。




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