青春謳歌 After Story

「だったら、欲望のままに忠実に生きろよ。男らしくないぞ！」

「お前に男らしさを言われたくない。」

「それに、陽菜ちゃんだってお前から求められたいって思っているはずだぞ。
それはお前を見て見ぬふりをするのか!?」




陽菜が俺を求めている？


あの奥手な陽菜が･･･？


ありえないことに俺は首を傾げる。




「和輝、お前･･･どれだけ陽菜ちゃんを子供だと思ってるんだ？」

「いや、子ども云々の話で･･･確かにたまに大胆な発言や行動はするがそれもいっぱいいっぱいな陽菜がそう思っているとは考えにくいだけだ。」




というか、架李が茶化してそう言っているとしか思えない。


だが、陽菜はあまり自分の気持ちを言わない。



こうしたいとかああしたいとか我儘を言わないから俺としてはどうしていいのかわからない時も多々ある。




「だからな、和輝。今回は勝負の時だ！」

「は？」

「陽菜ちゃんと甘い日を過ごすために下準備を開始しろ！」




何を張り切っているのか架李は目をキラキラと輝かせて言った。


こうなった架李は正直言って面倒だ。



架李の彼女、平井を好きになった時もこんな感じだと聞いている。