青春謳歌 After Story

誕生日の知らせ





陽菜Side



うわぁ、遂にこの日が来てしまった。


和輝さんの誕生日!!


手には昨日の夜に頑張って作ったケーキや料理、選びに選んだプレゼント。

それに、友華が選んでくれた下着もきちんと着ている。


ど、どうしよう…。


もし、そういう雰囲気になって事に及んだ時…幻滅されたりしないかな。


すごく不安で昨日はあまり眠れなかった。


でも、ここまで来たら引き返せないと思って私は意を決して和輝さんの家のインターフォンを押した。



「はい。」

「か、和輝さんですか?陽菜です。」



そう言うとドアが開いて中から和輝さんが出てきた。


相変わらずのカッコよさに私は見惚れてしまう。


休日の姿もカッコいいなぁ…。



「よく来たな。中に入ってくれ。」



和輝さんに通されて中にお邪魔させていただくと一人暮らしにしては広いなと感じる部屋だった。


和輝さんは大学に入るため一人暮らしを始めたと聞いていたが実際に中に入るのは初めてだ。


それに、和輝さんは無駄な物を置く傾向が無いからか中はシンプルに必要な物だけ置いてある。



だからか、部屋が余計に広く見えてしまうのかもしれない。




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