青春謳歌 After Story
「ひ、広いですね!」
「広いかは分らないが無駄に部屋が余ってしまっているのは事実だな。」
私が通されたリビングの他にもベッドルームともう1つ別の部屋があるというのを聞いて一人暮らしには広すぎると思った。
「あ、色々と作って来たので食べましょう!」
私は広さに驚きながらも自分の当初の目的を思い出した。
今日は和輝さんの誕生日をお祝いするために来たんだから…一生懸命に頑張ろう!
そう思いながらテーブル何かをセットした。
-少しして-
「あ、あの…お誕生日おめでとうございます!」
テーブルには私の作った料理などがズラリと並んでいる。
「これ、全て陽菜が作ったのか?」
「あ、はい!!
何か食べられないものとかありましたか?」
不安げに聞くと和輝さんはニコッと笑って全て大好物だと言った。
その言葉で私は嬉しくなり頑張って良かった…と思ってしまう。
好きな人の言葉はやっぱり絶大。
「どうぞ、食べてください。」
お皿に取り分けて和輝さんに差し出す。
和輝さんはお皿に乗ったペペロンチーノをパクリと食べた。
「ど、どうですか?」
緊張した面持ちで見つめていると優しく私の頭を撫でた。
「あぁ、上手い。ありがとう、陽菜。」
和輝さんの言葉は私をホッとさせてくれる。
本当に頑張って作って良かった。
「陽菜も食べろ。」
「あ、はい!」
こうして二人で一緒に料理をたいらげた。