青春謳歌 After Story
そして…。
「あ、あの…これプレゼントです!」
私は和輝さんの目の前にプレゼントを差し出した。
それを和輝さんは受け取る。
「開けてもいいか?」
「は、はい!!」
緊張しながら和輝さんが開けるのを見る。
「これは、俺の欲しかったシューズだな。」
和輝さんは中に入っているのを確認してそう言った。
私が和輝さんに選んだのは和輝さんが以前、買いたいと目星をつけていたバスケのシューズだった。
高校時代、和輝さんはバスケ部のキャプテン。
私はその姿に一目ぼれをした。
その和輝さんは今も大学でバスケを続けている。
また、あの姿を見ていたらこれしかないと私は決めてプレゼントとして選んだ。
「どうしてこれが欲しいって分かったんだ?」
「え、それは…///」
ずっと、見ていたから…なんて恥ずかしくて言えるわけもなく…。
「えっと、霧島先輩に聞いたんです!」
友華の彼氏の霧島先輩を使った。
ごめんなさい、霧島先輩!!
「架李か…。あいつ、プレゼントの他に変なこととか言っていなかったか?」
「え?変なこと…?」
「分らないならいい。」
意味が分らなくて首を傾げていると和輝さんはなら、いいと一言いって嬉しそうな顔をして私の頭を撫でた。