青春謳歌 After Story
「ありがとう、陽菜。」
今日、何度も聞いたありがとうの言葉に胸が熱くなる。
だが、問題はここからだ。
この後、友華にあることを決行しろと言われた。
ど、どうしよう…。
できる気がしない!
「どうかしたのか、陽菜?」
急に俯いてしまった私を心配してか和輝さんが私を心配気に見てくる。
その姿に私は罪悪感を抱きながら私は言葉を紡いだ。
「あ、あの…和輝さん!
去年はお祝いできなくてごめんなさい!!」
「別に気にしていない。
こうして陽菜に会えただけで幸せだからな。」
甘い言葉に私は真っ赤になる。
本当に和輝さんは変わった。
私にきちんと気持ちを伝えるようになった。
だから、私もきちんと伝えないと…。
「わ、私…和輝さんが好きです!!大好きです!!」
「陽菜…。」
「だ、だからっ…わ、私の全てをもらってください///」
「……。」
真っ赤な顔をして和輝さんを見る。
だが、和輝さんは少し困ったような顔をしている。
え?
私…何か変なこと言ったかな?
不安な気持ちがたくさん生まれてくる。
すると、和輝さんは私を抱きしめた。
「陽菜…。気持ちは嬉しいが今は無理だ。
陽菜を抱くことはできない。」
「ど、どうして…。」
声が震える。
どうしてなんて聞かなくても本当は分かっているはずだ。
私の体を和輝さんは見たくないんだ…。