青春謳歌 After Story
「こうして、手を握るのは何度目だろうな。」
何度目かなんて分からないよ・・・。
そう思いながら首を傾げていると、軽く唇に和輝さんの唇が当たった。
「っ!?」
思わず唇に手を当ててしまう。
ど、どうしよう!
周りに人はいないと言ってもここは外。
いつ誰に見られているか分からない。
「か、和輝さん!ここ、外ですよ!!」
「そうだな。」
「そうだなって・・・。」
平然と言う和輝さんに脱力してしまう。
和輝さんはこんな所でキスしているのを見られても平気なのかな?
私は慣れてないのに・・・。
「陽菜が悪いんだ。」
「え?」
「そんな可愛く見るから・・・///」
照れたように言ってそっぽを向く和輝さん。
和輝さんのそんな姿に私も恥ずかしくなってしまう。