初恋は雪のように溶けて

…あ…どうしよう…

「…ちょっと、その手離せよ」

と彩華が睨む。

でも、その男子はそんなことにも構わずに

「付き合って」だの、「なんなら一回キスして決めてもいいからさ」などとしつこい。

私は腕を振りほどこうと試みるが、びくともしない。

奈美も

「その手を離して」

と抗議しているがその男子は無視。

< 16 / 29 >

この作品をシェア

pagetop