紅蓮の炎

「緋色ちゃん早く!」


もう廊下に出た海子がよんでいる


「はいはい」


あたしの大切な仲間だから、
絶対守ってやるって思う。


こんな青春いいね。

まぁ、青春とかいう時期が終わってもずっと繋がっていたい。

ってか繋がってる!



「ひーちゃんそろそろ早くして!!
海ちゃん暴走しそう!!」


優芽の悲痛な叫び声がきこえる

あぁ、そうだった、
海子は空腹の絶頂を越えると暴走するんだよ…


「今行くよ!」


暴れる前の至福の一時。

楽しんじゃおっ






5人で並んで…は、いないな。

海子、早く行きたいのは分かったから、
ちょっとかっこよく決めてほしいね。


あまりにも纏まっていない自分達にガックリする。



海子は青い髪の毛を頭のてっぺんでお団子にし、力士並の体格で先頭きって歩いている。
この海子でさえ彼氏がいるのだからビックリだ。

その隣に海子とは真逆の小柄で中肉中背といった体の優芽がオレンジに染めたボブの髪をふわふわさせて歩きながら海子にはなしかけている。

その後ろに女とは思えない巨漢のあたし。
女ですけどね!

そして、あたしの隣をバサバサと音がきこえてきそうなつけ睫毛をつけた一華が艶々とした金髪を揺らしながら黒いヒールで妖艶に歩く

その一華とは逆隣を涼しそうな顔をした大和撫子と名高い美琴が颯爽と歩く。



はっきり言って5人の共通点はみんな白のブラウスに紅色のネクタイまたはリボン、同色のプリーツスカートをはいている事、

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