紅蓮の炎
まだ俺も上ランクに居るとはいえ、引っ張っていくポジションにはいない。
パンサーは全員がそれぞれ自分達と同い年。
その中にはすでに朔夜と真守も含む、中学生も多々いた
トップは関西弁で話す男で…
かなりおちゃらけていて、華奢な子の多い貧弱そうな、何を考えているか分からない気味の悪いチーム。
それが当時の俺達が抱くパンサーの印象だった。
南は北までとはいかないが評判の悪い町。
でも不思議と北みたいによその町に手を出したことがなかった。
その代わりに町からは滅多に出て来ず、南町の入り口も薄暗いため人も寄り付かずで閉鎖的な町になってしまった
そのことでささやかな噂をよび、南町は色んな悪評をつけられ今では警察とも仲が悪いと有名。
風俗店も多いという噂もあり教育に悪いと大人達は南町に行くことを禁止し、それを飲み込まされた子どもは南町は悪い町と、
俺も思って疑わなかった。
だからこの連合に南の奴がいることを俺も含め全員があまりいい気はしていなかったのだ。
でも連合のメンバーになるのを決めたのはその時の総長。
皆総長のことは尊敬していたし、好意を持っていたからなにも言えなかった
そんなかんじで、連合の中で居心地の悪い微妙な空気が流れていた時期、
そんな時、ついに北とぶつかった。