紅蓮の炎
あちらこちらから応援を頼む声が合唱のように響き渡っていく…
横長に形成された龍神連合の厚かった壁。
それが今は薄くなり、それでもまだ保っていることが奇跡的だった。
もはや全ての前線が危うい状態。
ここを突破されると龍神連合壊滅はおろか、
民間人にまで被害が及ぶ。
北の連合'バジリスク'はそういう奴らだ。
民間人にまで普通に手を上げる。
「そんなことはさせねぇ」
怒りに声が低くなる
「応援を!!!!!」
叫ぶ仲間の所に走った。
自分の戦力なんてたかがしれてる
でも
ガッ、!!
ドスッッ!!!
出来る限り、手当たりしだいに敵を倒す。
どれぐらい殴り続けていたのだろう…
俺も人間だ。
「はぁ、はぁ、…っ」
疲れもする。
それに敵は、
「よぉ永田ぁ~」
「なにお前疲れてんの~?」
ゲラゲラ笑いながら
「…ック」
鉄パイプや