紅蓮の炎
「そういえばわたし!最近あそこのアイス屋さん寄ってなかった!
緋色ちゃん早く!!売り切れちゃう!!」
一華の言葉をきいた瞬間盛大な音をたて、海子が立ち上がった。
「海子、そんなに急がねぇでもあそこは5時まであいてるっての。
倒れた椅子直せ
ったく煩い音たてやがって」
「緋色、もっと突っ込むところあったでしょうが。
ねぇ優芽?」
「そうだよぉ。イッカちゃんの言うとおり」
優芽は一華のことをイッカちゃんと呼んでいる。
「はぁ?なにそれ
例えばどんな?」
「優芽なら、
さっきもお菓子食べたでしょぉ!
って言うよぉ」
「あたしも同感だね
ねぇ美琴。」
「うん」
「何なんだよ、みんなして。」
少しむすっとした表情をしてみるもあまり効果がない
「あぁはいはい。あたしのツッコミセンスが悪かったですぅー」
ったく。
悔しいわ。
今度なにかお笑い番組みてツッコミのセンス磨いてやる。
誰もが尊敬するツッコミマンになってやるわ
あたしが勝手に闘志を燃やしていると
一華がヒラリとあたしの手から原稿用紙をとった
「ほんと、杉田の教育方針についてね。」
美琴も一華の隣に立ち、手元を覗き込む。
さすが。
美人が目の前に2人も立つと威圧感半端無い
「論文出せそう」
「ほんとだぁ
ひぃちゃん愚痴あったらそれについて文章くむの上手いよねぇ!」
「優芽、それ貶してんの?」
あたし、貶されてんの?
そうとしか言いようないよねこの言われよう。