君と歩く
次の日*
私たちの学校は、8月に入ると同時に夏休みになる。
夏休みに入る1週間前からテストが行われることになっている。
そして、そのテストはいよいよ来週。
今日の授業も全て自習。
先生も来ないときがあるから、みんなテストがあっても友達と話している子が多かった。
私もその内の1人。
「ねぇねぇ、未紗ちゃんって頭いいの?」
そんな事を聞いてきたのは、荒川くん。
「えぇ?うーん。苦手ではないけど、そこそこしかできないよ?」
「えー。頭悪そうなのに…」
「ちょ、失礼じゃない?」
そんな冗談を笑って話していた。