君と歩く
圭吾side
俺は昨日もも公園にいた。
木の影にあるベンチで。
空気がきれいで寝るには、
最適な場所。
よし、今日も寝よう、と思っていたら。
人がいるみたいだった。
「別れよう、未紗。」
…は?
人がいると思ったら別れ話かよ。
聞きたくねぇわ。
うわー、今日はついてねぇな。
しばらくして男のほうが
どこかに行ったらしい。
女は、その場に泣き崩れた。
え、何めっちゃ泣いてんじゃん。
あんな最低な別れ方する奴の
どこがいいんだよ。
「どうしてっ…うぅっ…っ」