君と歩く

『話があるんだけど。…あのさ』

そこで明かされた真実。
未紗が泣いていた理由がやっとわかった。

今日の放課後、そんなことがあったんだ。

もしかすると、未紗は、黒原のことが好きなのかな。
どうして、気づかなかったんだろう。
確かに、黒原の時だけ少し頬を赤く染めて話している。
たくさんヒントはあったはずなのに。

気づけなかった自分に腹が立つ。


『…鈴木が、媚び売ってるとか思ったことねぇし…奏ってやつと鈴木が手繋いでたの思い出したら腹が立って…。あんなこと、口走ってた。』
< 145 / 221 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop