君と歩く
無事に学校につき、向かう先は優里のところ。
この前の電話で泣いてるのがバレて…。
思わず『きるね』なんて言って切っちゃったんだよね…。
「あ、未紗ー!おはよー!」
優里を探していたら、優里が私を見つけて駆けつけてくれた。
「あ、おはよう、あのさ…」
謝ろうと思ったけど。
教室のドアから、黒原くんが入ってくるのが見えた。
ドクンっと心臓が動く。
怖い。
なにか文句言われるかな?
立ち聞きしちゃったもんね…。
怖くなって、黒原くんと目が合わないように俯く。
「何、未紗どーした?」