君と歩く

「でさ、未紗ちゃんに、はな…」

いきなり、真剣な顔つきになった。
この前のことを言われるのがすぐにわかる。
何を言われても泣く自信しかないから、私は言葉を遮った。

「あ、テストだから少し勉強するね!話しかけちゃだめだよ〜」

ニコニコ笑って忠告してから、教材を出して勉強する。
怖くて聞けないし、思い出したくもない。
勉強して、忘れよう!!


「…うん、わかった」

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