君と歩く
夏休み中、なにかに没頭したくてバイトをすることにした。
バイトするのは、可愛いカフェ。
たまたまそこの道を通りかかった時に、アルバイト募集の紙が貼ってあったから衝動的に決めた。
そして今は、終業式真っ最中。
長い長い校長先生の話がそろそろ終わろうとしている。
私は、話なんてもちろん聞いていなくて。
バイトのことばかり、考えていた。
終業式が終わり、私は優里に話しかけた。
「じゃ、優里またね!」
「え、もう帰るの?遊ぼーよ」