君と歩く
「なにそれ、有り得ないんだけど。せっかく、未紗の役に立ちたくてあたしだって協力してたのに。あー。もう知らない!勝手にすれば?!」
優里は鞄に手をかけて、「うそつき」って言葉を残して、走っていった。
そうだよ、私は嘘つきだよ。
逃げてばっかて弱い人間だよ。
てか、協力してたって何?
親友の優里は、私のことを心配してくれたんだと思う。
なのに、私ったらなんてことしたんだろ。
「…はぁ」
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