君と歩く
教室にはまだ何人かいる。
みんな、何が起こってるんだとばかりに好奇心旺盛な目を私に向ける。
私も帰ろう。
バイトがあるんだった。
そんな中、声をかけてきた子がいた。
「鈴木さん」
クラスメイトの子で、鍋郷 薫(なべさと かおる)ちゃん。
背が少し小さめで、目がクリクリしている。
ギャルメイクをしてて、髪は明るめの茶髪でミディアム。
話したことないのに、なんだろ。
「…なに?」
機嫌悪さマックスの声で答えた。
八つ当たりなんて最低。