君と歩く
「圭吾と琉となんかあったみたいだね?
でも、鈴木さんみたいな地味な子、あの2人が相手するわけ無いからね?自惚れないほうがいいよ?」
「自惚れてないですけど。黒原くんは、私のことが嫌いですから。」
多分、2人のファンの子だろう。
わざわざ、そんなこと言ってこなくてもわかってるし。
淡々と答えて、帰ろうとした。
「…マジ生意気。あんたも、裏表激しいんだ?いつも、圭吾と琉には笑いかける子なのに、薫にはその態度?」
あー!もう!!!
なんなの!!!
私は今機嫌が悪いの!!!
それなのに、鍋郷さんみたいなめんどくさい子に絡まれてるんだもん、こういう態度にもなるよ!!!
と、心の中で思っても口には出せず。
「そ…そんなに悪い態度とってたかな?
ごめんね、無意識だった、あはは…。じゃぁ、バイトに…。」