君と歩く

バンッ…… 

体育館倉庫のドアを蹴り飛ばす。
今の俺は、冷静じゃない。

「…っ…!!!」 

開けた途端に、嫌な予感が的中した。

電気のないはずの体育館倉庫には、たくさんのランプが並べられていて、その場をよく照らしていた。

照らされていたのは…
裸の未紗ちゃんだった。

手首も足首もロープで縛られている。

睡眠薬を飲まされたのか、目を開けていない。

悲惨な姿だった。


「未紗ちゃんっ…!!!」

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