君と歩く

走って、未紗ちゃんのもとに行こうとしたけれど。

「ねぇ、琉。何しにきたわけ?正義のヒーロー気取り?なんで、みんなこの女に構うわけ?たいして、可愛くもないし。」


そう言って、未紗ちゃんのことを思いきり、踏みつける都美。

そんなことしたら、アザができる。
都美だって女なんだから、体に傷なんてつけるなよ…!!

「は?可愛くないって?都美、お前みたいなこんな卑怯な手を使うやつより、よっぽど未紗ちゃんのほうが可愛いに決まってる。」

「なっ…!!!」

俺の言葉で顔を真っ赤にして怒っているのがすぐわかる。
そのせいで、足にも力が入ったのだろうか、未紗ちゃんのお腹により一層食い込む都美の足。

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